【 投了図・８７手目▲６四「と」金 】
本日、岡山県にて行われました
第４２期岡田美術館杯女流名人戦５番勝負/第４局は
上図８７手までで、先手・清水市代女流六段が勝利。
初手▲７六歩～△３四歩～▲２六歩の出だしから
４手目△４四歩として角道を止めた里見香奈女流名人は
振り飛車投入かと思われましたが、意表の居飛車を選択。。
【 下図は４５手目▲８三歩成 】
里見女流名人が「矢倉」に構えると
清水女流六段は得意の「右玉」投入。。
戦型は相居飛車の力戦模様となりました。。
しかし、対局は意外な大差に。。
角をおとりに、飛車が向き合う８筋で
清水女流六段が「と」金を作った上図の局面以降は
後手の飛車・角を押さえ込み、先手の一方的な展開が
最後まで続きます。。
【 投了図・８７手目▲６四「と」金 】
一切、紛れのない圧勝を飾った清水女流六段がカド番を凌ぎ
今シリーズの対戦成績は２勝２敗となり、タイトルのゆくえは
最終戦/第５局までもつれこみました。
ここ数年、タイトルには縁の無かった清水女流六段ですが
今シリーズは完勝で飾った開幕戦以来、何気に追い風を感じさせ
一発勝負の最終戦に向けての流れは最高といっても過言でないかも。。
一方、大一番で明らかな作戦負けとなった里見女流名人は
先週の日曜日（７日）に行われた三段リーグでも連敗を喫しており
勢いはもとより、元気のなさが気がかり。。
もともと将棋の質というか波長の合わない両者ですが
今シリーズはいつも以上にかみ合わなさを浮き彫りにしながら
今月２４日（水）に将棋会館にて行われる最終戦を迎えることに。
果たして、どのような結末が待っているのか。。
実に興味深く、楽しみであります。
