プロの終盤、穴熊の威力。。

【 161手目▲3七角 】

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正月2日に放送されました
NHKのお好み将棋対局「東西注目棋士大集合!」の
10分切れ負けトーナメントで話題となりました
1回戦「阿部光瑠六段―今泉健司四段」

今泉四段が必殺の「中飛車左穴熊」を投入すると
終盤は「穴熊」らしい駒を激しく打ち合う展開となり
結果は阿部六段が痛恨の頓死となりました。

テレビで見ていた時は指し手が早すぎて
何が何だか分らなかったのですが、上図が問題の局面で
防戦一方の今泉四段が角を投入すると、飛車取りと同時に
後手玉にきれいに「詰めろ」がかかりました。

「詰めろ」を解くには
受けて「詰めろ」を消すか、王手で迫るかのどちらか。

しかし、阿部六段は次に
そのどちらでもない△7九金と指して万事休す。
今泉四段の163手目▲7四桂をみて投了となりました。

最後の3手だけをみると
実にきれいで分りやすい頓死と言えますが
しかし、実際には問題の局面から△7九金に代えて
△5四飛成と受けるぐらいで、すでに先手が勝勢だった模様。。

今泉四段の鍛えの入った終盤力とともに
「やっぱり穴熊は堅くて遠いんだな」ということを実感し
「中飛車左穴熊」への興味のメーターが上がりました。。

  

「中飛車左穴熊」自体は昔からある戦法とのことですが
最近は研究と定跡の進歩が目覚しく、アマ棋界で今最も
注目を集めている戦法と言っても過言ではありません。。

新しい年の幕開けと同時に
旬な戦法を勉強してみるのも良いかもです。

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