名人の流れの中で。。

名人戦/第4局・一日目「激流を清流に。。佐藤名人が封じ手」

【 一日目終了図・46手目△3三金 】

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本日、九州は福岡にて行なわれました
大注目の第76期名人戦7番勝負/第4局・一日目は
上図46手目の局面で、佐藤名人が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。

名人戦/第4局の棋譜はこちら

【 下図は27手目▲8七銀 】

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戦型は「横歩取り」。
佐藤天彦名人が飛車を浮かせて突っ張る「青野流」を採用すると
二日前(17日)に行なわれた王位戦挑戦者決定リーグの最終戦で
羽生竜王が先手を持って勝利した、今最も熱く激しい最先端の変化へ
両者は果敢に突き進みます。。

しかし、後手からの仕掛けが収まると
佐藤名人は機敏に反撃に転じ、攻防の主導権を確保。。
そのまま丁寧な指し回しで、つけ入る隙を与えることなく
ジワジワと形勢の針を引き寄せる展開で一日は終了。。

果たして、佐藤名人の封じ手は何か。。

「封じ手」は金をぶつけられた角の逃げ場所となりますが
本命は、最も自然でこの一手に思われる▲5六角。。

角を捌くなら▲3五飛、ひねるなら▲2ニ歩成もありそうですが
本筋重視のバランス型である佐藤名人の棋風とはイメージが異なり
ここはジッと角を下げて、後手に手番を渡しそう。。

名人が▲5六角と下がった場合
羽生竜王の次の一手は、8筋の飛車に移動を勧告する△7三桂か。。
あるいは自陣に投入した香車の活用を急ぐ△4五歩あたりか。。

しかし、いずれの手も
形勢にどこまで響いているかはすぐには分からず、現局面では
やはり、先手がかなりポイントを稼いでいる印象を受けます。。

明日は決着の二日目
本局も先手が押し切り、勝利をものにするのか。。
あるいは、終盤戦でドラマが待っているのか。。
開始直後から目が離せません。。

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