王位戦/第5局・一日目「未知なる振り飛車。。菅井七段が封じ手」
【 一日目終了図・51手目▲5七金右 】
本日、徳島県にて行なわれました
注目の第58期王位戦7番勝負/第5局・一日目は
上図51手目の局面で、菅井七段が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。
戦型は相居飛車模様の角交換から
菅井七段が3筋へと飛車を振り、今シリーズキレまくりの
「菅井流振り飛車」を投入、序盤から趣向を凝らした駒組みに
見守る将棋ファンの目を釘付けとしました。。
昔も今も振り飛車の相棒である
「美濃囲い」に玉を囲った菅井七段に対して
居飛車の羽生王位が「矢倉囲い」を完成させた局面で
切り良く菅井七段が次の手を封じて一日目は終了。。
さて、菅井七段の封じ手は何か。。
直前に△6四銀(50手目)と上がった以上
大本命はもちろん、7筋に浮いた歩をかすめとる△7五銀。
他には△3五金~▲同銀~△同飛と捌く手順もありそう。。
先手にとっての問題は△7五銀と取らせた後で
歩を餌に手番を握った羽生王位の次の手が焦点となりますが
こちらは桂馬を捕獲する▲2六歩を筆頭に▲5五歩や▲6六歩など
指したい手が多く、それだけに今後の岐路となりそう。。
現状では後手からの△6九角の筋も生じており
決着の明日二日目開始直後はまず、羽生王位にとっての
正念場となりそうです。