名人戦/第2局「佐藤名人、お返しの圧勝。。番勝負は振り出しに」
【 投了図・72手目△2八飛 】
本日、決着をみました
大注目の第75期名人戦7番勝負/第2局は
上図72手までで、後手・佐藤名人が勝利。。
二日目はほぼ一方的な展開で
稲葉八段を突き放し、見事な圧勝を飾りました。
開幕戦は逆に稲葉八段の圧勝で番勝負はこれで1勝1敗。
20代同士の顔合わせとなった、フレッシュな名人戦は
終盤のねじり合いのない、一方的で極端な形勢図を描く
異色の戦い模様が続きます。。
開幕戦は佐藤名人の側に
まさかのうっかりがあり、勝負を分けましたが
果たして本局はどうだったのか。。
稲葉八段は終局後に
▲3四飛(17手目)と「横歩」を取った局面について
「手が遅れているので、駒組みが難しいなと思っていました。」
と、コメント。。
【 下図は17手目▲3四飛 】
「矢倉」の出だしからの「横歩取り」への変化は、てっきり
稲葉八段の趣向かと思いましたが、実際にはその後の進行を
嘘か誠か「あまり想定していなかった」とのこと。。
もともと「横歩取り」は激しくなりがちですが
将棋ソフトの影響もあって、序盤から早々と定跡を離れ
急戦調の将棋が増えれば増えるほど、こうした展開もまた
増加の一途をたどるのかも知れません。。
あらためて仕切り直しとなる第3局は
月をまたいで5月1日(月)-2日(火)に長崎にて。
名人戦は近未来の将棋を予感させながら番勝負を深めます。。