【 投了図・113手目▲7三金 】
初防衛を目指す里見香奈女流王座に
加藤桃子女王が挑戦する、第7期女流王座戦5番勝負。
開幕戦を加藤女王が制して迎えた
注目の第2局が本日、大阪府大阪市「芝苑」にて行なわれ
結果、上図113手までで先手・加藤女王が勝利。
【 下図は16手目△4四銀 】
初手▲2六歩から飛車先を決めた加藤女王に対して
里見女流王座は得意の「ゴキゲン中飛車」を投入すると
先手に呼応する形で銀を4筋に繰り出し「銀対抗」に。
【 下図は47手目▲7五歩 】
加藤女王は「穴熊」に、里見女流王座は「銀冠」に
それぞれガチっと囲いを組み上げると、上図で加藤女王が
飛車を合わせた7筋から、機敏に仕掛けを開始しました。
【 下図は91手目▲5六馬 】
終盤戦は大駒を躍動させて加藤女王が形勢を掴み
里見女流王座は終始、受けに気を使う苦しい展開に。。
【 投了図・113手目▲7三金 】
金の王手で玉を呼ばれた
上図の局面で里見女流王座、無縁の投了。
加藤女王が自玉を「穴熊」に眠らせたまま
見事な完勝を飾りました。
栄えある初代女流王座となって以来
ここまで全シリーズに登場し、うち4期を獲得している
思い入れたっぷりのタイトル奪還に向けて加藤女王が、今
美しい輝きを放ちつつ、堂々の王手をかけました。