本物の本気、本気の勝利

羽生善治三冠の奥様も思わず感謝の気持ちをツイートした
神武以来の天才・加藤一二三九段の引退が、昨日決定。

加藤一二三九段、今期限りで現役引退

C級2組に在籍する棋士は、リーグの年間成績下位に付けられる降級点を3度取ると、順位戦参加資格のないフリークラスに降級する。降級後にフリークラスに在籍する資格は60歳までと規定されており、既に77歳の加藤九段には資格がなかった。

19日に加藤九段の対局はなかったが、順位戦C級2組で竹内雄悟四段(29)が佐藤慎一五段(34)に勝利し、現在1勝7敗の加藤九段に3度目の降級点が付くことが決まった。

今から63年前となる1954年に
14歳7ヶ月でプロ棋士となった、加藤九段。

プロ入り後も神童の勢いは止まらず、初参戦から
4期連続順位戦昇級を果たし、若干18歳で「A級、八段」
20歳で名人挑戦と金字塔を次々と打ち立てました。

名人(1期)を含め、タイトル獲得通算8期。
対局数(2498局)、敗戦数(1173敗)は全棋士中
堂々の第1位。勝利数(1323勝)は歴代第3位。

数々の大記録もさることながら
何事においても常に本気の加藤流で記憶にも残った稀代の名棋士
加藤九段にも、棋士人生に区切りを付ける時が訪れます。。

しかし

今期は、実に62年ぶりに自身が持つ最年少記録を更新した
新しい神童・藤井聡太四段のデビュー戦をクリスマスイブに戦い
史上最も歳の離れた公式戦は、大きな話題を集めました。

元日に77歳の誕生日を迎えた
新年最初の対局では公式戦の最年長記録を更新。

さらに、引退決定から一夜が明けた本日
第88期棋聖戦二次予選/1回戦を飯島栄治七段と戦い
見事勝利を飾り、最年長勝利記録を更新しました。

生ける伝説・加藤九段は
棋聖戦二次予選の2回戦で、佐藤天彦名人と対戦。

天才が天才であることを自覚し
恍惚と強い自負のもと、将棋に忠誠と人生を捧げた
加藤九段の真剣勝負に終わりはありません。

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