艶やかに、凛として。

第5期リコー杯女流王座戦5番勝負/第3局「決め手なき死闘。。持将棋成立」

本日、大阪市「芝苑」にて行われました
第5期女流王座戦/第3局は、284手に及ぶ大激戦の末
持将棋が成立。通常では指し直しとなるところですが
今回は引き分け裁定となりました。

よく凌いだとも言えるし、決め損ねたとも言える死闘は
両者の静かなる気合と美しさにあふれた名勝負だったと
個人的には思います。。

里見女流四冠の奨励会編入試験の試験管として
衝撃的な登場を果たした加藤女流王座は、その当時
未知なる逸材であり、すごくミステリアスな存在でした。

そこから瞬く間に
女流棋士としての実績を積み上げ、それと同時に
メディアへの露出も増えてプロフィールやキャラクターも浸透。
その親しみやすさから、今やすっかり人気者に。。

また、最近は見かけるたびに艶が出て
目に見えてどんどん美人になっていく加藤女流王座。
実績と自信によるものか、他に後押しする何かがあるのかは
知る由もありませんが、今後ますます存在感を増していくことでしょう。

加藤女流王座が「艶」ならば
伊藤女流二段を表す一文字は「凛」となります。

加藤女流王座と同時に世に出たにもかかわらず
いまだ謎が多く、また奨励会退会という事実が今は影となり
伊藤女流二段を地味な存在に留めていますが、しかし対局姿を拝見する度
いつも強く感じて惹きつけられるのが、その瞳の澄み方。。

「自分の将棋」に対しての迷いのなさがみてとれる
凛とした瞳の輝きは伊藤女流二段の実力と自信、そして気質を
素直にそのまま物語ります。

それは女性特有のピュアさとはまた違う。
今の女流将棋界にはいないタイプの個性を持つ伊藤女流二段は
個人的に注目し、応援している女流棋士のひとりであります。

ここまで3局を消化し1勝1敗1分。
魅力満載、見どころ豊富な宿命の番勝負は
それぞれの色彩を強く反映させつつ、味わいを深めて行きます。

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