３連覇を目指す久保利明王将に
渡辺明棋王が挑戦する、第６８期王将戦７番勝負。
ここまで３局を消化し、渡辺棋王が問答無用の３連勝。
タイトル奪取に王手をかけて迎える大一番/第４局が、明日より
沖縄県那覇市「琉球新報本社ビル」にて運命の幕を開きます。。
ここまで見せ場なく、早々とカド番に立たされた
久保王将の今期ここまでの成績は３４戦１６勝１８敗（．４７１）。
順位戦はＡ級で４勝４敗と不本意なシーズンを過ごします。。
年明けからの成績も５勝６敗と黒星が先行。。
ＡＩを駆使した研究が一般的となり、振り飛車の意義が問われる今
天才的な大局観と構想、そしてずば抜けた終盤力に裏打ちされた華麗な捌きと
形勢不利でも決して諦めない熱くて重い強靭な二枚腰を武器として、これまで
大舞台で幾多の名勝負、名局を生み出してきた振り飛車党の砦・久保王将が
果たして、このまま沈黙を続け居飛車の軍門に下ってしまうのか。。
対します、最強の挑戦者
渡辺棋王の今期ここまでの成績は４４戦３５勝９敗（．７９５）。
順位戦はＢ級１組で開幕無傷の１１連勝を飾り、来期のＡ級復帰が決定。
秋には将棋日本シリーズで優勝を飾り、現在開催中の棋王戦も開幕２連勝。
７連覇に王手をかけ、しっかりと結果も残して明日の大一番に臨みます。。
先週の土曜日には
朝日杯/決勝の大舞台で神童・藤井聡太七段と待望の初手合いが実現するも
まさかの完敗を喫しましたが、しかし、全くショックを引きずる様子はなく
その４日後に行なわれた公式戦では、糸谷哲郎八段を相手に持ち味を発揮し
見事な完勝で再出発を飾った渡辺棋王に、死角は全く見当たりません。。
対照的な成績、そして状態で大一番を迎える両者の
気になる対戦成績は、ここまで３４戦して渡辺棋王の１８勝１６敗。
明日の先手は久保王将。
まずは一つ星を返して、第５局へつなげたいところ。。
戦型はもちろん「対抗形」が濃厚で
久保王将の飛車の振り場所にも期待と注目が高まります。
渡辺棋王が勢いそのままに、４連勝でタイトル奪取を果たすのか。。
あるいは久保王将が意地をみせ、今シリーズ初白星を飾るのか。。
振り飛車党と居飛車党の意地と誇りを懸けた番勝負は
それぞれの思いを胸に、静かに決戦の時を待ちます。。
