<第3回ワールド碁チャンピオンシップ>◇準決勝◇19日◇日本棋院東京本院
囲碁の井山裕太五冠(29)が囲碁の世界一決定戦の準決勝で、世界2強の一角と目される中国の柯潔(カ・ケツ)九段(21)に敗れ、悲願の国際棋戦初Vはお預けとなった。
17年の第1回は、参加4棋士(AI代表のDeepZenGoも含む)中4位。昨年の第2回は決勝に進出したものの、韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(26)に128手までで投了し連覇を許した。3度目の正直にかけた第3回では、18日の1回戦で中国の江維傑(コウ・イケツ=27)九段に中押し勝ち。柯九段には、18年2月の第22回LG杯朝鮮日報棋王戦準決勝で勝っていたが、公式戦では1年ぶりとなる対局で屈した。
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いや~残念でした。。
ちょうど終盤戦のライブ中継を視聴出来たのですが
囲碁界のリアルレジェンド・趙治勲名誉名人が大盤解説で
白(井山五冠)よしを明言、コメント欄には勝勢の文字も躍り
これは昨年のLG杯に続き、現在世界ナンバーワンの柯潔九段から
我が日本の英雄・井山五冠が勝利を飾る姿を拝むことが出来る!
と、対局を見守る誰もが色めき立ちましたが。。
しかし、ほどなくして井山五冠に痛恨の失着が発生。。
九死に一生を得た柯潔九段はこのチャンスを逃すことなく
同時に、趙名誉名人のトーンも会場から伝わる気配も一変
重苦しい雰囲気の中、井山五冠は無念の投了を告げました。
思えば一年前
世界戦に優勝してもおかしくない棋士が30人くらいいる中に自分も入れていると思う
と事前に語ったLG杯の準決勝で柯潔九段を下し
相手が誰であっても、自分のパフォーマンス次第で勝つチャンスがある
と確信を持って臨んだ決勝戦。
しかし、柯潔九段よりもさらに若い19歳の中国代表
謝爾豪五段に優勝を阻まれ、世界の層の厚さと高さを
否が応にも実感させられましたが、今回もまた同様に
辛く厳しい結果となりました。
それでも、過密日程の中で重圧と責任を一身に背負い
日本の囲碁界を代表して世界と真っ向勝負を挑み続ける
井山五段への尊敬と応援する気持ちは変わらないどころか
日々、ますます強くなる一方。。
悲願の世界制覇へ
井山五冠だからこそ託せる夢の実現を心の底から祈念し
これからも応援させていただきます!