【 投了図・82手目△8七飛成 】
現在、佳境を迎える第3期叡王戦の段位別予選。
本日は八段戦の決勝が行なわれ、今期爆発的に白星を重ねる
27歳の秀英・豊島将之八段が登場。同世代のライバルとなる
A級棋士・広瀬章人八段と対戦しました。
結果は上図82手までで、後手・豊島八段が勝利。
本局も有無を言わせぬ完勝で見事、本戦出場を決めました。
【 下図は27手目▲6七銀 】
戦型は「角換わり」の出だしから、後手が角交換を拒否すると
双方、現代居飛車の中心となった5筋を挟んで二枚の銀を並べる
「雁木」に駒を組む、最先端の進行となりました。
【 下図は46手目△6五桂 】
駒がぶつかった中盤以降は、豊島八段が圧倒。
面白いように手が伸び、将棋界屈指の終盤力を誇る広瀬八段に
つけ入る隙を全く与えず、一方的に盤上を支配します。。
【 投了図・82手目△8七飛成 】
上図の局面で広瀬八段、無念の投了。
圧倒的な切れ味をみせつけた豊島八段はこれで公式戦12連勝。
今期成績は27戦24勝3敗(.890)と年間勝率9割到達も目前。。
覚醒という表現では言葉ではすでにもの足りず
いよいよ手がつけられなくなってまいりました。。