急所の大一番。。明日は第88期棋聖戦5番勝負/第4局

第88期棋聖戦中継サイト
中継ブログ

10連覇を目指す羽生善治棋聖に
関西の新若大将・斎藤慎太郎七段が挑戦する
第88期棋聖戦5番勝負。

ここまで3局を消化し、羽生棋聖が2勝1敗とリード。
タイトル防衛にあらためて王手をかけて迎える大一番/第4局が
明日、新潟県新潟市「高島屋」にて行なわれます。

2017y07m10d_221607447

羽生棋聖の今期ここまでの成績は
8戦5勝3敗(.625)。順位戦はA級で開幕戦白星発進。
棋聖戦は会心の連勝スタートを飾り、早々と防衛に王手をかけるも
必勝を期した第3局で完敗を喫し雲行きは一変、不安定で怪しげに。。

第3局終局直後に開幕を迎えた
7連覇を目指す第58期王位戦でも若き挑戦者・菅井七段の前に
伸び伸びと持ち味を発揮され、先手番で完敗を喫し黒星スタート。

棋戦戦/第3局のショックを引きずるように手が伸びず
タイトル戦連敗で、仕切り直しとなる明日の第4局を迎えます。

羽生棋聖今期成績一覧

防衛の懸かった大一番・第3局で
生粋の居飛車党・斎藤七段を相手に羽生棋聖が後手番で採用したのは
振り飛車の王道「ノーマル四間飛車」、そして「藤井システム」発動。。

「相手の得意を何でもかんでも受けて立つ」
「気になる戦型をタイトル戦で試す」

などど言われた羽生棋聖は今は昔の話。
研究と熟考を重ねに重ねた結果、現状で最も勝つ確率が高い戦型として
羽生棋聖は「四間飛車・藤井システム」を採用したはず。。

だからこそ、敗戦のショックはあまりにも大きく。。

9年前の第21期竜王戦で渡辺明竜王の前に開幕3連勝から4連敗という
将棋史上に残る劇的な大逆転負けを喫して以降は、序盤の研究に熱を入れ
わずかでもリードを保ち、明確にして紛れのない形で終盤戦を迎えることに
全神経を集中しているのが現実的な勝ちパターンとなりました。

しかし、ここ数年は保ったリードを終盤の読み抜けやうっかりによって
特に大舞台や若手との対戦で逆転負けや大敗を喫する姿が目に付き始め
そうした敗戦が尾を引き、調子が乱高下するが実に気になるところ。。

現在の連敗はまさに負のスパイラルが始まる典型で
明日の第4局を落とすようだと、防衛に黄色信号点灯だけに止まらず
若手強豪との連戦が続く今後の対局へ大きな不安が募ります。。

悪い流れを断ち切るためには、何が何でも
明日の第4局に勝利をおさめて防衛を決め、棋聖戦を終わらせる。
それ以外の道は、ありません。

一方、第3局で番勝負初白星を飾り意気あがる
斎藤七段の今期ここまでの成績は15戦12勝3敗(.800)。
順位戦は今期より昇格を果たしたB級1組で開幕戦白星発進。。

羽生棋聖とは対照的に
失うものは無いもなく全ての経験が糧となる斎藤七段にとっては
明日の第4局も自分らしさに拘り、高い集中力を持って臨めるはず。
また、連勝で番勝負を振り出しに戻せば完全に流れを掴めるだけに
当然ながら気合も入ります。。

棋聖戦/第4局の棋譜中継はこちら

第4局の先手は、羽生棋聖。
どちらにとっても正念場とある明日の第4局。
羽生棋聖が底力を発揮し防衛を果たすのか、あるいは
斎藤七段が若さの勢いでフルセットまでもつれ込むのか。。
混沌と先の読めない大勝負をぜひ、お見逃しなく。。

スポンサーリンク
konline
konline
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>