渦中の今

王将戦/第3局「久保九段快勝、王将奪取に王手」

【 投了図・124手目△7八金 】

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本日、決着をみました
注目の第66期王将戦7番勝負/第3局は
上図124手までで、後手・久保利明九段が勝利。

棋譜中継はこちら
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今シリーズここまでの流れそのままに
久保九段が序盤から繊細かつ入念に攻防の主導権を握ると
機が熟したところで鋭く踏み込み、スカッと快勝。。

郷田王将としては攻めていても攻めさせられているような
何とも腰の浮いた不本意な戦いが続きます。。

これで今シリーズの対戦成績は久保九段の開幕3連勝。
内容的にも充実の挑戦者がタイトル奪取に王手をかけました。

優勝決定は最終戦へ。。A級/8回戦「稲葉八段、連勝ストップ」

【 投了図・160手目△7七歩 】

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また、昨日行なわれました
第75期A級順位戦/8回戦・一斉対局では
渡辺明竜王が上図160手までで、稲葉八段に勝利。

ここまで開幕から無傷の7連勝と首位を独走し
本局に勝てば最終戦を待たずに、優勝が決まった
稲葉八段をついに渡辺竜王が止め、優勝のゆくえは
最終戦へと持ち越しになりました。。

A級の棋譜はまだ詳しく並べていないのですが
結果だけでも、さすがというのか止めるべき人が
勢いに乗る若き精鋭を見事に止めたなと。。

渡辺竜王は「三浦九段冤罪事件」の主犯と目され
久保九段も思い込みだけで三浦九段を疑った棋士として
両者はそれぞれ、大きな批判の渦中に身を置きます。。

しかし、高まる批判とは裏腹に年明けからの両者は絶好調。
ただ単に白星を積み重ねるだけでなく、相手をねじ伏せるような
圧倒的な強さと迫力が指し手に戻ってきた印象を受けます。

「冤罪事件」と対局を
並べてみて、あるいは切り離してみていいものか否か。。

何とも言えませんが、それでも
批判の渦中で意地と凄味をみせる両者の将棋と胸中は
並べてみる価値があることに、間違いはないはず。。

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