手番を渡す前に。。羽生竜王の封じ手は

名人戦/第3局・一日目「主張の交差。。封じ手は羽生竜王」

【 一日目終了図・52手目△5ニ玉 】

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本日、奈良県にて行なわれました
大注目の第76期名人戦7番勝負/第3局・一日目は
上図52手目の局面で、先手・羽生竜王が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。

名人戦/第3局の棋譜はこちら

戦型は両者得意の「角換わり」。
最新流行形の「△4ニ玉+6ニ金+8一玉」型に構えた
佐藤名人に対して、9筋の端の位を張った羽生竜王は
後手の仕掛けを押し返し、7筋の位も確保。。

互いの角が戦場から敵陣を睨み
開戦への機運が高まる局面で、羽生竜王が決断した
果たして「封じ手」は何か。。

一番自然なのは、▲5七角。。
歩を交換し、後手の金を動かしながら手番を握った角を
標的にされる前に自陣に引き戻すのは不満のない一手のはず。。

ただ、先手陣で気になるのは不安定な玉の位置。。
手番を握れば△7四歩、あるいは△5五歩の突き出しが楽しみな
後手の反撃が見えているだけに、事前に玉を7筋か5筋に寄せて
守りの要・金との連係を取る手も十分に考えられそうです。。

戦いの火の手が上がっていない現局面の形勢はまだ互角ですが
しっかりと読みを入れ、先の模様に思いを馳せる両者の構想は
どこまでかみ合い、どちらが上回っているのか。。

明日は決着の二日目
開始直後から、目が離せません。。

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