現在開催中の第67期王将戦7番勝負は
昨日、島根県で第5局が行なわれ、豊島八段が見事快勝。
豊島八段はカド番を一つ凌ぎ
シリーズの対戦成績は久保王将の3勝2敗となりました。
仕切り直しの大勝負となります第6局は3月14日(水)
長野県松本市にて、その幕を開きます。。
ということで、今期の王将戦は大詰めを迎えましたが
すでに来期の王将戦挑戦権を懸けた戦いもスタートしており
明日は一次予選/2回戦に神童・藤井聡太六段が登場します。。
<第68期王将戦・一次予選/2回戦>
杉本昌隆七段-藤井聡太六段
藤井六段の今期ここまでの成績は
69戦58勝11敗(.841)。順位戦はC級2組で9戦全勝。
対局数、勝利数、勝率、連勝記録の各部門で全棋士中のダントツ1位。
2月1日に初参戦の順位戦で一期抜けを決めて五段昇段。
そのわずか16日後に朝日杯で棋戦初優勝を飾り六段昇段。
史上最年少プロ棋士となってわずか1年半で段位を二つ上げ
その間には羽生善治竜王、佐藤天彦名人と最高峰の棋士を撃破。
神童は異次元の速度で進化を遂げ、巨大化し続けます。。
現在も公式戦13連勝中と絶好調の
藤井六段の明日の対戦相手は師匠である杉本七段。
プロへの道をつけてくれた恩師に公式戦で恩返しをする
絶好の機会が早くも訪れました。
杉本七段は現在49歳。
愛知県名古屋市のご出身で、現在も名古屋にお住まいです。
師匠は東海将棋界栄光の系譜、板谷進九段。
優男にして天然キャラの杉本七段は
子どもから大人まで幅広い層に人気を誇る東海将棋界の顔的存在。
生粋の振り飛車党で藤井猛九段、久保利明九段、鈴木大介九段とともに
「振り飛車四天王」とも称される実力者でもあります。
杉本七段の今期ここまでの成績は
22戦9勝13敗(.409)。順位戦はC級1組で7勝2敗。
注目初手合いで規格外の弟子に威厳と貫禄を示すべく
鍛えの入った歴戦の勝負師は、飄々とした立ち振る舞いの中に
静かな闘志を燃やし、急所をえぐるべく爪を研ぎます。
卒業シーズンに様々な想いも重なる
注目の師弟対決をぜひ、お見逃しなく!