決着はパラマス式五番勝負。。明日は第76期A級順位戦プレーオフ/1回戦「久保王将-豊島八段」

大混戦に決着つかず。。A級/最終戦「史上最大、6名でのプレーオフに突入」

昨日、決着をみました「将棋界の一番長い日」
第76期A級順位戦の最終戦/11回戦・一斉対局は
同率首位で臨んだ久保利明王将と豊島将之八段がともに敗れ
星一つの差で追っていた広瀬章人八段、佐藤康光九段、そして
今期の名人戦挑戦者・稲葉陽八段の3名は全員、見事に勝利。

さらに、最終戦が抜け番だった羽生善治竜王も含めた
6名の棋士が6勝4敗の成績で並び全日程を終了、かくして
史上最大、6名の棋士によるプレーオフ開催が決定しました。

□ 第76期A級順位戦プレーオフ対戦表 □

2018y03m03d_224150830

A級の優勝は、他の組や残留争いと違って番付に関係なく
勝敗で並んだ場合はあらためてプレーオフで決着をつけますが
プレーオフ進出者が3名以上となった場合は番付がものをいい
順位の高い棋士からシードされる、いわゆる「パラマス式」の
トーナメントが行なわれます。

ということで
今回は番付1位の稲葉八段が最高シード権を獲得。
同2位の羽生善治竜王は第2シードとなりました。

順位最下位(10位)の豊島八段と同9位の久保王将がまず1回戦を戦い
その勝者が同8位の佐藤九段と2回戦を戦い、その勝者が同4位の広瀬八段と
3回戦を、その勝者が羽生竜王と準決勝を、その勝者が稲葉八段と決勝を戦う
つまり、稲葉八段は最後に1勝すれば2年連続名人挑戦が決定する仕組み。。
逆に順位の低い久保王将と豊島八段は優勝まで5連勝が必要となります。

しかも第76期名人戦の日程も発表されており、プレーオフは慌しく
さっそく明日、1回戦「久保王将-豊島八段」が行なわれます。。

2018y03m03d_230724321

順位戦開幕5連勝の後、急激に失速。。
未曾有の大混戦の引き金を直接引いた豊島八段と
王将戦の防衛に王手をかけるなど好調をキープするも
昨日は深浦康市九段の前に痛恨の黒星を喫した久保王将は
6日(火)に島根県で王将戦/第5局の大一番を控えており
いろいろな意味で難しく、また皮肉な巡り合せとなりました。。

しかし、そうはいっても名人挑戦へは勝ち続けるしかなく
過密日程もなんのその、熱く激しい戦いが期待されます。

スポンサーリンク
konline
konline
  • このエントリーをはてなブックマークに追加