孤独の符号・長浜編  第0話「会話」

2014.12.22

“来年の1月10日に滋賀県で今泉さんのイベントが
あるというので参加することにしました”

そう切り出したのは
メッセンジャーで会話を始めて、15分が過ぎた頃。
寒い冬の夜でした。

“今泉さんにご挨拶出来ればと思ったのですが
指導対局も受けさせていただくことになりました”

会話は続きます。

“指導対局って一度も受けたことがないのですが
上手に誘導されて戦型ってこちらでは選べないのですかね。
駒落ち定跡を覚えていった方が良いのでしょうか?”

聞きたかった質問を送信した直後

“定跡もありだと思いますが”

着信音とともに、すぐに返信が届きました。

“私は定跡よりも自分で一生懸命考えて指すことのほうが
将棋の楽しさをわかっていただけると思っているので
定跡は勧めません!”

返信には続きがあります。

“手合いはどうしますか?”

特に考えるでもなく、私は答えます。

“平手でしか指したことないので、本当は平手でお願いしたいですが”

“さすがに平手は失礼ですかね”

“やっぱり。。では二枚落ちはどうでしょう。銀多伝とかありますし”

“二枚ですか。う~ん”

会話は続きます。

“飛車・香落ちはどうでしょう?”

そこで会話は途切れます。
言葉に窮したわけではなく、求めていた言葉を聞けた気がして
自分で自分に何かを問いかけ、確認するための沈黙が必要でした。

“ありがとうございます!
明日から「飛車・香落ち」一本に絞って練習します”

会話にはまだ続きがありますが
気持ちとピントは年をまたいで、滋賀県をフォーカスします。

<第1話へ、続く>

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